100辞書・辞典一括検索

JLogos

6

安家森
【あっかもり】


下閉伊(しもへい)郡岩泉町安家にある山。標高1,239.1m。「あっか」はアイヌ語で水を意味し,当山は安家川水系の水源地帯となっている。平庭岳(1,059.8m)・遠別岳(1,241m)などと連峰を形成し,北上山地北部の中核をなす。九戸・岩手・下閉伊3郡の郡界となっている。表層は花崗岩や砂岩からなり,一部にはブナなどの原生林も残る。国道281号沿いの岩手郡葛巻(くずまき)町江刈川から山頂付近まで林道が通じている。南麓の草原一帯296haは安家森放牧地で,古くは南部牛(役用牛)の産地として有名であった。現在安家森一帯は国有地であるが,放牧共用林野として昔のまま地元農家が,南部牛の改良種である日本短角種(肉用牛)を夏の間放牧している。標高1,000mを超える放牧地からの眺望はすばらしい。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7013493