100辞書・辞典一括検索

JLogos

14

穴目ケ岳
【あなめがたけ】


下閉伊(しもへい)郡岩泉町安家(あつか)と小川地区の境に位置する山。標高1,168.1m。表層は珪岩質岩石からなり,安家川水系と小本川水系を分ける位置にある。小川地区では「あなめ」と呼び親しまれ,日照りの時には山麓の中沢地区の人々が集まって山麓の谷川に神酒を流して水神・山の神に雨乞をしたといわれる。北東山麓の折壁口には牛神を祀った神社があり,その縁起の中に,穴目ケ岳の山頂には牛神が祀られていたが,門(小川)衆と安家衆が争いを起こし,牛神を男・女に分けて集落内に堂を設けて祀ったと記されている。「あなめ」の名称は諸説あるが,「全体塊状なれど頂上は双峰並び立ちいて穴目の名これより起る」(岩泉町の地名)とされており,山頂の中央部の低い形状に起源を持つものと思われる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7013502