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磐井川
【いわいがわ】


北上川水系の支川。1級河川。延長36km。栗駒山(須川岳,1,628m)の北斜面須川温泉付近に水源を持つ。支流に産女(うぶすめ)川・本寺川・山谷川・小猪岡川・吸川があり,それぞれ流域には集落が形成される。河口の市街地を曲流し北上川に注ぐ。古代には須川と呼ばれたこともある。上流に須川温泉・真湯温泉,中流に国名勝厳美渓がある。昭和22・23年のカスリーン・アイオン台風による一関市の被害は大きく,多くの死者を数えた。原因は磐井川の増水と北上川からの逆流現象によるところが大きかった。以後,北上特定地域総合開発計画が立てられ治水対策が進んだ。夏,七夕祭りとともに整備された河川敷で行われる花火大会は,この地方の風物詩となっている。国道342号は流域に沿って一関市と秋田県を結ぶ。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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