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岩倉山
【いわくらやま】


釜石市甲子町と橋野町の境界にある山。標高1,059.1m。北上山地の中部に位置し,いわゆる準平原状の一連の稜線上にあるが,谷は深く斜面は急で険しく壮年期の山容である。「くら」は谷や崖の古語で,山名も地形によると思われる。北麓にある大平沢・沢檜川の水は峡谷を刻んで橋野川に落ち込み,鵜住居川から太平洋に注ぐ。一帯は古生代の地層で,各種の鉄鉱石をはじめ,鉱石類・岩石類の自然博物館を形づくっているといわれる。南麓の大橋はかつて釜石鉱山として栄えたところで,付近にはわが国最初の洋式高炉を建設した大島高任の石碑がある。なお同名の山は県内に多くみられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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