100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

笠詰山
【かさづめやま】


大船渡市立根町と気仙郡三陸町の境界にある山。標高885.7m。北上山地の南部に位置し,五葉山(1,341.3m)の南に続く隆起準平原地形で,大窪山(838m)と相対している。地質は花崗岩で,南西に緩やかな裾野をつくる。五葉山県立自然公園の大窪山地区に当たり,太平洋に近接するため植物の生育がよく,ホンシュウシカの群生地としての北限に当たる。山名は,平泉を逃れて蝦夷地(北海道)へ渡る途中の源義経一行が,当山で笠の緒をしめた後,遠野方面へ去ったことに由来するといわれ,笠じめ山を笠詰山と呼ぶようになったという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7014083