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経塚山
【きょうづかやま】


夏油(げとう)三山の1つ。北上市と胆沢(いさわ)郡の胆沢町・金ケ崎町にまたがる山。標高1,373m。焼石火山群,連峰の一山で,安山岩と火山砕屑物からなる。山頂近くは灌木と湿原がある。山腹にはシャクナゲ・オンコの群落がある。当山の風穴地帯にはコメツガの森がある。雪が多く,東斜面には雪田が残る。焼石連峰縦走コースの登山口は胆沢町尿前から焼石を経るのと,北の夏油温泉からのコースがある。水沢市にある駒形神社の由来によれば,昔,駒ケ岳・経塚山(大日岳)・牛形山・鷲ケ森山が旧噴火山の外輪を形成し,これを駒形山と総称し,当初奥宮はこの連峰中最高峰の当山に鎮座したと伝える。現在,山頂には駒形大明神と銘する神号碑があり,これらのことから,「春雪解けの際,山容奔馬の状を呈するので駒形と名づく」(水沢市史)との伝承は経塚山のことと考えられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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