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国見山
【くにみやま】


北上市の南東部の北上川と和賀川の合流する対岸にある山。標高259.5m。坂上田村麻呂が蝦夷平定の後,国土鎮定を願い,山腹に仏像を祀ったといわれる。その後,慈覚大師が八葉の蓮台に似た国見山一帯の地形を喜び,極楽寺を建立したと伝えられる。「文徳実録」の857年6月3日の条に「陸奥国極楽寺を定額寺とする」のくだりがあり,中尊寺より古い仏教の中心地であったことが知られる。当山周辺の地域は市民の憩いの場であり,桜並木や北には珊瑚岳(259.5m)が見られ,当山~国見橋間の約6kmはハイキングコースとして親しまれている。山頂には平和観音像が建立されており,眺望に優れる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7014404