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源太ケ岳
【げんたがだけ】


岩手郡松尾村南部に位置する山。標高1,541m。八幡平と岩手山を結ぶ裏岩手縦走コースのほぼ中央,大深岳から東方に分岐した尾根をいい,松川温泉へは4kmのコース。このコースの途中から東岩手山から西岩手山の結合した山体の核心部を望むことができる。伝説では,延暦16年,坂上田村麻呂が,奥州森ケ岡(盛岡)に布陣し,岩手山に居を構えた土賊大武丸を攻略した際,霞ケ源太忠義,同じく忠春を物見につかわし,両名は,岩手山を裏側から見るため魔地川(松川)をさかのぼり,一高峰に達し,そこから賊の本拠を偵察し,報告したといい,山名は,これにちなむと伝えられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7014499