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小松倉山
【こまつくらやま】


岩手郡雫石(しずくいし)町の北に位置する山。標高1,243m。山名は大小の崖や岩が多いという意味。地形的には北に位置する大松倉火山の火口壁の一部とみなされる。南を流れる葛根田(かつこんだ)川は,秋田・岩手県境の葛根田火山群に発する。葛根田火山は岩手山より古い時代の火山で,この川の上流,滝ノ上温泉一帯に大きな火口があったと考えられている。大白森・烏帽子岳・笊森山・高倉山などが南側寄生火山で,大松倉山や犬倉山などの北側寄生火山から水を集めて南下する。途中,滝ノ上噴気孔・鳥越の滝・玄武洞などの景勝地がある。玄武洞は当山の安山岩のみごとな柱状節理の崖をみせている。さらに流域には葛根田地熱発電所がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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