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椿島
【つばきじま】


広田半島の南端,広田崎の南東海上にある花崗岩からなる小島。かつてツバキやトベラなどで覆われていたが,現在はウミネコ・ゴイサギ・ウトウなど海鳥のため樹木はほとんど枯れて,イタドリ・ヨモギなどがわずかに茂る裸島になった。5~6月の産卵期には数万羽のウミネコが集まり,産卵し,雛を育てる。また,ゴイサギはツバキの枝,ウミネコは地面,ウトウは土の中に巣づくりをするところから鳥類の三段営巣として興味深い。昭和9年12月28日ウミネコの繁殖地として国天然記念物に指定された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7015370