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中奥
【なかおく】


旧国名:陸奥

(中世)南北朝期に見える広域地名。閉伊(へい)郡を含む陸中の一帯を指すか。康暦2年11月15日某知識宛行状に,「なかをく(中奥)へいのこほり(閉伊郡)のちしき(知識)たうたう(同道)の事」と見える(宮城県栗原郡鶯沢白鶯山文書)。閉伊郡内から羽黒山に詣でる知識(旦那・道者)を同道(案内)する先達の役職(権利)に関するこの文書に示された中奥の地名は,閉伊郡よりも上位かつ広範囲の地名と考えられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7015512