100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

中倉山
【なかくらやま】


岩手郡松尾村南西部に位置する山。標高1,373m。「くら」は急崖を意味する。大深岳から連なる峰の西端に当たり,上倉山―中倉山―下倉山と続く尾根群は,丸森火山(中倉火山)の北側の火口壁で,松川温泉や丸森山を包むようにしている。名前のとおり,これらの山はいずれも片側が大断崖となっている。カルデラ壁の南側はブナ・ダケカンバで覆われている。偏平な饅頭型の山が丸森中央火口丘で,カルデラ壁との間は湿原をなす。この地域に松川地熱発電所があり,出力23kwで日本最初の地熱発電所。南西の源太ケ岳から松川温泉に通じる歩道があり,上倉山のカルデラ壁を通る辺りの道路近くに青い水をたたえた小沼があり,一帯はアオモリトドマツ・ダケカンバ・コメツガの入り交じった林になっている。松川温泉スキー場は丸森山の山麓にある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7015523