100辞書・辞典一括検索

JLogos

7

南昌山
【なんしょうざん】


岩手郡雫石(しずくいし)町と紫波(しわ)郡矢巾町の境界をなす山。標高848m。山体はトロイデ型。盛岡地方では,南昌山に雨が降れば盛岡も雨といわれる。伝説では,山中の洞窟に青竜がすみ常に毒気を吹き雲をおこし,雨乞には霊験があったという。のちに青竜権現は盛岡祇陀寺に祀られる。山名は,元禄16年,藩主南部久信が当山が盛岡城南の山であるので,毒を忌み,中国江西省の南昌の嘉名を借用命名したという(岩手県下之町村)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7015621