明神岳
【みょうじんだけ】
九戸郡山形村にある山。標高887m。表層は花崗岩・砂岩・珪岩質岩石からなる。北上山地北部にあり,平庭高原の北端に位置する。瀬月内川・川井川・遠別川の分水嶺となっており,西部山腹を国道281号が通るほか,陸中関・川井・来内などからも登山ルートがある。山頂付近にはシラカバの純林,レンゲツツジ・ヤマツツジの群落も見られ,山菜・キノコも豊富で,四季それぞれの趣を見せる。山頂に建速須佐之男命を祀る川井明神があり,馬の神様として崇敬され,明神岳の名もこれより生じたものと思われる。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7016247 |