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室根高原
【むろねこうげん】


北上山地の南部に位置し,東磐井郡の室根村・千厩(せんまや)町・大東町にまたがる高原。北上山地南東部の分水界をなす室根山(895.4m)を中心とする古生層からなる隆起準平原。山頂付近はヤマツツジ・レンゲツツジの群落が分布し,その周辺にはカラマツ・ミズナラ・アカマツなどの樹木がみられる。北東の平坦な斜面には室根高原牧場がある。面積は308.6ha。古くから馬産のための採草放牧地として利用されていたが,大規模草地開発事業や農業改善事業(昭和43~46年度)によって整備され昭和45年5月乳用育成牛牧場として開設された。その後,公共育成牧場整備事業(昭和52~56年度)により基盤整備・利用施設整備が行われる。現在,室根高原牧野組合によって乳用牛の寄託放牧が行われている。頂上よりやや下方の南東部に位置する望洋平は展望にすぐれ,陸中海岸国立公園の南部および太平洋を望める。また,山頂近くに室根神社もあり,参拝客やハイカーでにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7016270