100辞書・辞典一括検索

JLogos

16

和賀川
【わがかわ】


北上川水系の支川。1級河川。奥羽山脈に端を発し北上川に注ぐ。和賀郡の沢内村・湯田町・北上市を流れる。延長75km。源流は和賀岳(1,440m)。沢内盆地を南流し湯田町川尻で錦秋湖(人造湖)に入り,流れを東に変え湯田ダムから当楽峡谷を流れ北上市西部の水田地帯を潤す。支流も多く1級河川指定支川には長橋川・横川・小荒沢川・七内川・松川・遠巣谷川・本内川・下前川・左草川・北本内川・尻平川・鈴鴨川・夏油川の13支川がある。本流域の主な集落に貝沢・川舟・猿橋・太田・前郷・新町・大野・湯本・湯田・湯ノ沢・川尻・耳取・仙人・岩沢・山口・横川目・竪川目・長沼・岩崎・江釣子・五条丸・鬼柳などがある。平和街道(現国道107号)・国鉄北上線は奥羽山脈の東西を結ぶ重要な交通網としての役割を持ち河岸沿いに並行している。沢内盆地では沢内街道(現主要地方道盛岡横手線)が河川に並行している。上流の豪雪地帯の雪解け水を利用する水力発電は湯田ダム(建設省)・石羽根ダム(東北重化学工業)・仙人発電所(県営)で行われる。湯田町の大台野遺跡をはじめ下流域には五条丸・猫谷地・長沼古墳群,夏油川との合流点に岩崎城跡など遺跡・史跡文化財も多く分布する。沢内甚句・岩崎鬼剣舞などの郷土芸能は和賀川流域を生活の舞台にして生きた人々の生きた証しである。湯本温泉・湯川温泉は上流に位置し湯田温泉峡県立自然公園の指定を受ける。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7016487