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和賀岳
【わがだけ】


和賀郡沢内村北西部に位置し,秋田県角館町と県境をなす山。標高1,440m。南北に連なる真昼山地の最高峰で,阿弥陀岳とも称される。壮年期の山容で,深い沢筋に囲まれ,人跡もまれな孤山。「奥々風土記」には「嶺に池あり其水干旱でも枯れず」とある。山腹はブナの原生林で,東麓から和賀川が流れる。付近は動物が多く,かつては仙北マタギの猟場であった。奥羽山脈の多くは火山性の山々であるが,真昼山地は非火山性山地で,真昼山地によって,那須火山帯は南と北に区分されている。和賀岳から真昼岳にかけての東側と西側はいずれも,ほぼ南北の断層で切られ地塁山地となっている。東側は和賀川(川舟)断層,西側は真昼断層と名づけられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7016494