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梅田川
【うめだがわ】


仙台市の北部を東流する川名。「封内風土記」では仙台城下町の北縁を流れる小川で,下流を藤川と称したと記している。台原(だいのはら)丘陵北麓の荒巻地区の水を集めて東流し,北仙台~梅田町~宮町~中江地区を経て苦竹に至り,福田町南方の南福室で七北田(ななきた)川に合流する。全長約13km。小川ではあるが,しばしば洪水を起こし,中江・苦竹地区は多くの被害を受けた。第2次大戦後は洪水を起こすことはなくなったが,沿岸地域の宅地化が進んだため,産業・家庭排水や各種廃棄物の流入で,完全にどぶ川と化した。昭和37年以降沿岸住民たちの努力により,ごみ投げ入れなどはなくなり,川の清掃も住民の手で行われ,今では清流にもどり,魚もすむようになっている。市民運動により,環境浄化がみごとな成果をあげた実例である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7016848