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大崎
【おおさき】


旧国名:陸奥

(中世)戦国期から見える地域名。志田・遠田(とおだ)・賀美・玉造(たまつくり)・栗原5郡をいう。奥州探題斯波氏は下総国大崎荘をも領していたので大崎氏を称し,代々玉造郡名生(みよう)・伏見,加美郡中新田(なかにいた)などを根拠地にして戦国大名に成長,その支配下にある前記5郡の地域が大崎と呼ばれた。大崎氏は13代義隆が天正18年秀吉に領地を没収され,大崎の地は木村吉清の所領になったが,同年10月葛西大崎一揆が起こり木村氏は没落した。一揆鎮圧に当たった伊達政宗と蒲生氏郷は一時対立したが天正18年11月28日起請文を交して和解した。「伊達家文書」天正18年11月28日付の伊達政宗宛蒲生氏郷起請文に「かくの如き上は,葛西大崎の儀,政宗へ領け置かれ候様に上様へ御取成し申上げ候事」とあり,翌19年大崎地方は葛西地方とともに政宗に与えられ近世仙台藩領になる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7016944