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北迫
【きたはざま】


旧国名:陸奥

(中世)南北朝期に見える地域の汎称。黒川郡のうち。大谷保を除く黒川郡を迫(はさま)によって南・中・北の3地区に区分する広域地名の1つ。「宝翰類聚」建武3年9月20日付の三浦因幡前司貞連跡宛足利尊氏下文写には「早く領知せしむべし 伊予国宗麻本庄地頭職・陸奥国黒河郡内南北迫地頭職の事」とあり,これに関する建武3年11月9日付の三浦四郎入道宛高師直施行状には「陸奥国黒河郡内南迫山(内カ)実顕,北迫渋谷平四郎・児玉小太郎・同次郎五郎末跡地頭職」とあり,南迫に並べて北迫といういい方になっている。中迫は,その中間に二次的に独立するに至ったものであろう。大森・駒場などの大衡(おおひら)町寄りの北黒川郡の地域と考えられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7017459