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斎が川
【さいがかわ】


白石(しろいし)市街地の東側を流れる川名。越河(こすごう)の北松沢が水源地で,越河・斎川(さいがわ)地区を北流する。上流は松沢川と呼ばれ,旧斎川村に入って斎が川と名称が変わり,小下倉(こしたぐら)地区の岩崎山下の白石川に合流する。全長14.8km,流域面積77.16ha(白石市統計書)。流域には早くから農耕が行われたとみえ,弥生時代の住居址,古墳時代の円墳・横穴古墳などが川沿いに分布している(白石市史別編)。昭和15~23年に拡幅のため改修工事が行われ多くの出土品が発見された。斎川村では当川から採れるヘビトンボの幼虫を蒸して乾燥させた「孫太郎虫」を小児疳(かん)の薬として販売している。この薬名の由来は,江戸期の劇作者山東京伝の作品「敵討孫太郎虫」だといわれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7017737