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陣場山
【じんばやま】


白石(しろいし)市福岡蔵本(くらもと)地内にある約70mほどの小丘陵。白石川左岸の河岸段丘に属し,南は白石川に臨み,この丘陵の下を白石市内から鎌先(かまさき)温泉に至る県道が川沿いに通っており,山上に立てば旧白石城址を南正面に望むことができる。慶長5年伊達政宗は徳川家康の命をうけ,石田三成に同盟する上杉景勝を牽制するためその支城である白石城に攻撃をかけ,翌日これを落とし,城代登坂式部らを降伏させた(伊達治家記録)。この時政宗はこの丘陵に本陣を構えたので陣場山の地名が起こったという。現在,丘陵地の大部分は市立福岡小学校の用地になっているが,学校用地の東隅に文化・文政頃東北俳壇四天王の一人に数えられている白石の生んだ俳人松窓(しようそう)乙二(岩間氏,名は清雄(せいゆう))の墓や句碑がある。またそのそばには戊辰の役に仙台藩士の手によって福島市内で殺された西軍下参謀長州藩士世良修蔵とその従者らの墓もあり,市の指定史跡になっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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