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津谷川
【つやがわ】


本吉郡本吉町のほぼ中央を流れる川名。岩手県東磐井(ひがしいわい)郡室根村の有切峠に源を発し,千代ケ原,本吉郡本吉町上川内の峡谷を流れ,東南に向かって多くの小川を合わせ,津谷の中央盆地の西を流れ,圃の沢(はたのさわ)で馬籠川と合流して,小泉川となり,太平洋に注ぐ。長さ約17km。下流は水田地帯となっている。特に小泉川と呼ばれる下流は明治初年まで商港的役割を果たしており,旧家の中には,当時商取引に使用した印形を保存している者もある。また仙台藩初期から藩の許可を得て,村内入札による鮭川の経営を続けてきた(小泉・昆野家文書)。鮭川の経営は昭和26年9月28日鮭増殖組合の設立によって,村営から組合経営に移り,以前にも増して鮭の人口孵化・稚魚放流に努力している。昭和52年度,本吉町鮭増殖組合の稚魚放流数は150万尾。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7018398