船ケ峠山
【ふながとうげやま】
加美郡小野田町・色麻(しかま)町,黒川郡大和(たいわ)町,仙台市と山形県尾花沢(おばなざわ)市の県境頂点にある山名。標高1,565m。山頂に大船形山五所山大権現をまつる。山形県側は歴史的信仰的に御所山と称し,宮城県側は船の形に似ているため船形山と呼んでいる。往時陸奥・出羽などの諸国から参詣人が多く群集し,宿坊・寺院等も数多く,隆盛をきわめた大社であったが,鎌倉期,北条時頼が旅僧姿で回国の節,不正ありとして処罰され衰えたという回国伝説がある。各市町からそれぞれ登山道があり,四季を通じ景勝に富む。現在船形連峰御所山県立自然公園となっている。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7019055 |