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茂ケ沢
【もがさわ】


刈田(かつた)郡七ケ宿(しちがしゆく)町を流れる沢名。蓬沢山に源を持ち東南流,峠田の東1kmの地点で白石(しろいし)川に合流する。沢伝いのそま道は山形県上山(かみのやま)市大門に通じ,江戸期米の密輸ルートと伝える。「明治二年刈田郡関村の内横川木地挽古来書上」(渡部家文書)によると,横川木地挽の先祖は慶長年間から貞享元年まで茂ケ沢に居住したとあるから,集落の成立は寛文年間頃と推定される。絵図でも確認される。明治30年以後下流地域に集落が形成されるようになり,木材の伐出しに続いて,同34年茂ケ沢牧場の開設,同40年梅津牧となり,大正5年頃から肉牛から乳牛に転換し乳製品を作ったが,同8年の火災後牧場は閉鎖した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7019345