山崎川
【やまざきがわ】

中村川（封内風土記），滑川(なめりかわ)ともいう。黒川郡大郷(おおさと)町を流れる川名。宮城郡利府(りふ)町に源を発し黒川郡大郷町南端東成田山居・板谷から北流，同郡大和(たいわ)町小鶴沢から東流する沢川を合わせて鶉崎(うずらさき)・中村境を経て吉田川に落ちる。流長約８km。上流板谷の渓谷は中世板谷通りで，黒川郡から利府の勿来(なこそ)関へ越える道があったことが知られ（余目記録），古代多賀の国府から黒川郡品井沼湿原の南岸に至る最短路線がこの流れに沿っていたと思われ，下流両岸の鶉崎・中村地区には古墳群，奈良・平安期の遺跡が多い。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7019429