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赤倉川
【あかくらがわ】


下流は釜淵(かまぶち)川ともいう。仙北(せんぼく)郡千畑(せんはた)町を流れる川。真昼岳の西麓約500m地点に谷頭を持ち,千畑町大坂から一丈木にかけて,天狗山丘陵を横切り,赤倉川扇状地を形成し丸子川に合流。一丈木溜池は,当川をせき止めたもの(昭和7年着工,同13年完成)。この水は導水路によって丸子川に落とし,堰堤によって水位を上げ,主に仙北町高梨(たかなし)方面の水田を灌漑する。赤倉川上流に沿って真昼岳への登山道があるが,頂上近くでは「やせづる」という急崖の尾根となる。昔は女人禁制の神域だったが,この掟を押し切って山に登った主婦が山菜を背負ったまま真昼神の怒りにふれ,突風にあおられて,やせづるの谷間に投げ落とされたという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7019593