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阿仁川
【あにがわ】


北秋田郡を貫流する川。森吉(もりよし)山(1,454m)の輻射谷と,その外輪に源を発する多くの沢が立又(たつまた)沢に合流して打当(うつとう)川となって西流し,比立内(ひたちない)で比立内川と合流して阿仁川となり北流。根子(ねつこ)・荒瀬・小様(こざま)・小又の諸河川を合わせ,瀬や淵をみせながら両岸に河岸段丘を形成。浦田付近から蛇行しつつ北西流し,小阿仁(こあに)川を合流,麻生(あそう)付近で米代川に注ぐ。流路延長64.2km,流域面積1,082km(^2)の1級河川。川名は流域の地名阿仁に由来。流域に阿仁鉱山のほかに,阿仁向山・佐山鉱山などがある。阿仁地方の経済は鉱山と盛衰をともにした。当流域は河川交通に加え,川沿いに道路・鉄道が敷設され,阿仁町の阿仁合は米内沢(よないざわ)とともに物資の集散地でもあった。また当流域は林産資源に恵まれ,藩政期から阿仁鉱山や県内外の市場に木材を供給した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7019689