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荒川
【あらかわ】


戦国期に見える港湾名。出羽国由利(ゆり)郡のうち。年不詳であるが,「津軽一統志」に津軽氏から豊臣秀吉にタカを贈った際,経過した諸港をあげているが,「秋田領八森・の志ろ・ふすへ津・舟こし・湊・ゆりの内あら川,仁かふ分領ふるき・このうら」と見える。「あら川」の現在地との比定は不明。ただし,「地名辞書」では,この項「ゆりの内あこつ,仁かふ分領ふるき・このうら」としている。「あら川」は「あこつ」(赤尾津)の間違いと見た方が妥当であり,松ケ崎を指すと思われる。赤尾津は,日本海岸でも良港に数えられる地を持っていたことがわかる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7019727