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寒風山
【かんぷうざん】


「さむかぜやま」とも読み,妻恋(つまこい)山・羽吹風(はふかぜ)山ともいう(地名辞書など)。男鹿(おが)半島東部,男鹿市にある山。標高354.7m。新第3紀中新世の北浦層と,それよりも新しい鮪川(しびかわ)層の上に,第4紀噴出岩の安山岩が載る火山。地形的には頂上がトロイデ,裾野はなだらかなアスピーテをなしている。最後の噴火は文化7年8年16日。頂上近くに,新旧2個の火口跡がある。山名は吹き下ろす寒い北東の季節風に由来するという。男鹿国定公園に属し,寒風山有料道路も完成した。頂上の回転展望台からの眺望がよい。山麓に石切場があり,寒風石(男鹿石)の名で知られる石材を産出。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7020751