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黒沢川
【くろさわがわ】


平鹿(ひらか)郡山内(さんない)村を流れる川。奥羽山脈中の三森(みつもり)山(1,142m)と大鈴森(おおすずもり)(865m)を水源地とし,それより北西の平和街道(現在の国道107号)沿いの集落黒沢で国鉄北上線と並行し,断層谷を西流し,山内村相野々(あいのの)で横手川(別称旭川)と合流する。当川のつくる渓谷は奥羽山脈を越えて南部領への重要な通路で,明治14年11月平和街道完成以前は,当川流域の小松川集落から国境(県境)の白木(しらき)峠に至り南部越中畑(岩手県和賀郡湯田町)を経て川尻に至った。すなわち小松川街道である。しかし,白木峠は標高602mを越える峻険のため,牛馬の通行が困難で,荷を人の背に負う難所であったところから黒沢川に沿ってさかのぼる平和街道が新たに開削された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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