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心像川
【こころやりがわ】


仙北(せんぼく)郡西仙北町を流れる川。諏訪山・鬼壁山を源とし,麓の集落鬼頭から生内まで西流,転じて南の大楽・殿屋敷を通って半道寺で土買(つちかい)川に合流する。諏訪山は角館(かくのだて)・協和・西仙北3町の境界山で,登山道は四方に通じているが,現在は登る人も少なく廃道に近い。鬼壁山は角館町と西仙北町との分水嶺。両山とも明神をまつり,昔は雨乞いのため山に夜ごもりをした(秋田叢書第8巻)。当川流域は,白岩焼の陶祖松本運七が白岩に移る以前に陶窯を成立させようとして苦闘した所であり,地元の嵯峨勘左衛門氏の研究により,梵字岳窯・市道窯・寺村窯・鬼頭窯の4か所が発見され,特に角館街道と杉沢金山に通じる要衝にある市道窯は鉱山と窯業の関係を物語るものとして昭和38年に県史跡に指定された(秋田県の文化財)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7020965