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小比内山
【こびないやま】


湯沢市と雄勝(おがち)郡雄勝町の境にある山。標高1,004m。小比内山塊の東半は凝灰岩を主とした砂岩・礫岩・頁岩などからなり,西半は砂質凝灰岩および凝灰質頁岩の互層の三途川(さんずがわ)層で,その上に第4紀噴出の小比内火山の溶岩流が載っている。この溶岩流は安山岩であるが,塩基性が強くさらさらしており,溶岩流が北西方向に流れたため,そこに多くの浸食谷を刻んだ。山名の「コビ」は小さい,「ナイ」は谷・沢の意味(地名の語源)。土地人は小野小町出身地にちなみ,小野小町の九十九森と呼ぶ。周辺は安山岩の風化した土壌でスギの成育に適している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7021033