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駒ケ岳
【こまがたけ】


仙北(せんぼく)郡田沢湖町と岩手県の境にある火山。女目岳・男岳・女岳・横岳などの総称。山名は,山容が駒に似ているとも,残雪の模様が駒の形に見えるともいうが全国各地に多いため,他と区別するため秋田駒ケ岳と呼ぶ(地名語源辞典)。地形は馬蹄型のカルデラを持つ成層火山で,男岳・横岳が外輪山,女岳が中央火口丘に相当する。最高峰の女目岳は火山本体の外側に噴出した寄生火山で,男岳との間に阿弥陀池を形成した(町史)。気象庁の分類によればC級火山で,昭和7年の噴火を最後に活動はあり得ないとされてきたが,同45年9月18日夜半,38年ぶりに突如噴火活動を開始し,連日400~600回の間歇的な小爆発を繰り返し,典型的なストロンボリ式噴火が観測された。噴火地点は中央火口丘女岳山頂から数10m下った所で,火口の直径は約10mと推定された。しかし噴火活動も翌46年1月下旬に急速に衰え,同月26日に活動を停止した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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