100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

神宮寺岳
【じんぐうじだけ】


仙北(せんぼく)郡神岡町神宮寺南端の山。標高281m。国鉄奥羽本線や国道13号からよく目立ち円錐型で優美。地元では「だけやま」の愛称で知られる。昔は,奈良岡とか副河岳とも呼ばれたが,八沢木(やさわぎ)(大森町)の神宮寺華蔵院を麓に移してから神宮寺岳と呼ばれるようになったという(神宮寺郷土史)。当山は姫神火山群に所属する死火山で,「地名辞書」には「火成岩より成る」と記されている。頂上には,県内でも数少ない式内社の1つといわれる副川(そえかわ)神社がまつられていたが,のちに里宮となり,代わって六所明神が建立され今日に至る。戊辰戦争では岳および周辺の山々に秋田連合軍の鉄砲隊・槍隊が配備され,庄内・仙台連合軍と激しい戦が繰り広げられた。現在,大曲(おおまがり)・神岡・南外(なんがい)の3市町村共同で策定したレクリエーション圏整備計画に基づいて,山麓一帯に「いこいの森」の整備が進められている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7021446