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神内川
【じんないがわ】


河辺(かわべ)郡河辺町を流れる川。神内字小滝に発し,標高100mの古大張野(おおばりの)台地を浸食しながら南西流し,坂本地内で岩見川に合流する。中流から下流にかけて国鉄奥羽本線が並行して走り,途中に大張野駅がある。同駅は大正10年設置の船岡信号場がその前身で,昭和25年駅に昇格した。大張野台地は数少ない成功した開拓地の1つで,ハクサイ・キャベツ・ダイコンなどが集団栽培され,牛を導入しての畜産にも力が入れられている。開拓の歴史は,明治と昭和の2つに分けられる。明治の開拓は旧秋田藩士族が授産団体千秋社を結成,原野であった大張野官有地の払い下げを受け,明治13年50戸で洋式の大農方式と取り組み,第2次大戦後は,いちはやく集団入植が行われ現在45戸・160余人が定住する。最近,右岸沿いに田沢スーパー林道が完成し,林業と観光の開発に大きな期待が寄せられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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