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大仏岳
【だいぶつだけ】


仙北(せんぼく)郡西木(にしき)村と北秋田郡阿仁(あに)町の境にある山。標高1,167mで,西木村の最高峰。東斜面には浦子内(うらしない)・堀内(ほりない)・小波内(おなみない)の浸食谷が発達し,特に小波内の渓谷美はよく知られている。頂上までブナの原生林におおわれ,所々に岩石が露出。地名は露出している岩石の形が大仏に似ていることから起こったのではないかという見方もあるが未詳。東麓に,昭和10年前後全盛だった外記金山跡があり,近くの引臼台には,当時砂金を碾いたと思われる石臼が数個残存。北側の標高760m地点に垂天地(たでち)沼がある。面積およそ3ha,深さ30m。以前はコイ・フナを養殖した。ブナの大木に囲まれた沼のほとりは,夏のキャンプ,春秋のハイキングに好適。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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