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土買川
【つちかいがわ】


仙北(せんぼく)郡西仙北町を流れる川。同町の東端,明光沢岳(218m)から,西流しながら半道寺(はんどうじ)付近で心像(こころやり)川を入れ,最後に刈和野(かりわの)の南端を洗って雄物(おもの)川に合流する。水尺橋から合流点までは古川と呼び,かつて船戸から高屋敷にかけて大きく迂回した雄物川の一部であるが,文政年間の掘替工事で雄物川の本流が変わり,土買川に編入。下流域の刈和野は洪水の常襲地帯で,特に昭和22年は7月(洪水位20m)・9月(同18m)と2回の大洪水によって,全町が浸水し,二階の窓から出入したほどである。流失家屋25・倒壊家屋22・半壊家屋29と被害を記録(西仙北町郷土誌)。古川の三条河原を現在は国道13号のバイパスが通っており,土買川を渡る暁橋は洪水を想定して,昭和53年嵩上げ工事をした。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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