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奈曽川
【なそがわ】


関川ともいう(地名辞書)。鳥海山麓,由利(ゆり)郡象潟(きさかた)町中央部を西流する川。稲倉(いなくら)岳(1,554m)の近く,白糸の滝に源を発し,奈曽川となって流下し,小滝溶岩の絶壁に高さ34m・幅11mの瀑布を形成,奈曽滝の名で名勝天然記念物に指定されている。同滝から西流,関集落で日本海に注ぐ。流路延長15km,流域面積26km(^2)の2級河川。奈曽川の由来は未詳,関川は集落名による。比高1,440mの急流で,浸食・洪水などが絶えず,昭和8年県最初の砂防事業が行われた。奈曽滝の下流に4か所の水力発電所がある。小滝付近は背斜構造に当たり,油井の分布がみられる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7022240