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七座山
【ななくらやま】


七倉山とも書く。山本郡二ツ井(ふたつい)町にある山。米代(よねしろ)川が支流阿仁(あに)川と合流してまもなく,大きく蛇行して突出する南岸にある。標高28.74m。米代川をはさんで対岸には景勝地県立自然公園「きみまち坂」がある。地名の起こりは,この山が正面(しようめん)座・烏帽子(えぼし)座・箕(みの)座・柴座・三本杉座・松座・大座の一嶺七峰に分かれ,神山と仰がれるところによるという(地名辞書)。山名の「座」は断崖・岩場を意味する。東側斜面は断崖をなし巨石が重なり合う。当山には七座天神がまつられていたが,単に信仰上からだけ守られたのではなく,藩の林政において青木の管理を厳重にして保存されてきたものである。秋田杉や広葉樹の原生林は昭和48年林野庁から風致保護林に指定された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7022248