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東鳥海山
【ひがしちょうかいさん】


雄鬼骨(おしこほね)山・権現山ともいう(地名辞書)。湯沢市にある山。東鳥海山塊の主峰。標高777.4m。西側の断層崖には,逆断層の切面が南北一直線に並び,明瞭な三角切面は,他に例を見ない。三角未端面が10数個みられ,間の浸食谷からの沖積扇状地は,隆起扇状地。この扇状地列に約40haの果樹園がある。山頂に東鳥海山大権現の社殿があり,付近には鳥の湖と呼ぶ池がある。山名は,西の島海山に対する東の鳥海山と命名され,権現をまつるので権現山ともいう。古来県南3郡の田の神様として,農民の信仰篤く,春は豊作祈願,秋は米穀の収穫感謝のための権現参りの参詣人でにぎわった。近年,山麓斜面はスキー場として利用されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7022618