100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

保呂羽山
【ほろはさん】


平鹿(ひらか)・由利(ゆり)両郡の境界に位置する山。標高438m。出羽(でわ)山地の笹森丘陵に属する鐘状の孤立峰で平鹿郡大森町で一番高い山。横手盆地から台形の山容がよく見える。山頂の一部を除いて,東西の狭い尾根と南北の急斜面に分かれる。礫岩の露頭もあるので,修験道とのかかわりもあり所々鎖を使って登る。頂上には国指定の無形文化財霜月神楽で有名な波宇志別神社が鎮座。古来から山岳信仰の霊場として知られ,今なお祈願のため登る人が多い。山一帯は豊富なブナ・ミズナラ林におおわれ,県の自然環境保全地域に指定される(自然環境保全地域等調査報告書No.2)一方,少年自然の家や各種スポーツ施設の建設など,県民レクリエーション地域として整備されつつある。麓を通る県道横手‐大森‐大内線は保呂羽山バイパスとして昭和55年度完成予定で,雄平仙と由利の交流進展が期待される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7022894