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真昼岳
【まひるだけ】


仙北(せんぼく)郡千畑(せんはた)町と岩手県和賀郡沢内村の境界に位置する奥羽山脈の1主峰。標高1,060m。真木(まぎ)真昼県立自然公園のうち。主に第3紀層の砂岩・泥板岩・凝灰岩からなり,所々に火山岩や花崗岩の露出が見られる。真昼は真蒜・馬蛭とも書く。「マヒル」の語源は,蛭や蒜のような動植物からきたものか未詳。現在の仙北郡は寛文4年の改名まで山本郡を称したものが,郡名の「山」は真昼岳を指したものともいう。山本郡の歴史上の初見は貞観12年。山の東に川舟断層,西に千屋断層があり,明治29年,断層に沿って土地が陥没し,大地震が発生。有名な陸羽大地震で,六郷地震・真昼岳地震ともいう。被害は,県内で死者209,全壊家屋4,387,仙北郡内だけで死者184・全壊家屋3,295に達し,明治以降の県内地震のうち最大級であった(秋田県災害誌)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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