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モッコ岳
【もっこだけ】


畚岳とも書く。仙北(せんぼく)郡田沢湖町と岩手県の境にある山。標高1,278m。西方に志度内畚・二ノ沢畚があり,これら3つのモッコが,田沢湖町と角館(かくのだて)町の境にある朝日岳を取り囲むような形になっている。「地名語源辞典」によれば,「モッコ」は「モチコ」(持籠)で,群馬県榛名(はるな)町対岸にも畚山があり,むかし鬼が一晩で山と湖を作ろうとしたが,最後の土運びで夜が明け,畚をあけて立ち去ったという伝説がある。モッコで盛り土したようなコブ山という意味か未詳。登山には,田沢湖線神代(じんだい)駅からバスで夏瀬温泉まで行き,夏瀬ダムのある玉川に注ぐ堀内沢から登る。カモシカの生息地で昔は多くのマタギが沢沿いに登ったが,今は山岳会員や学術調査隊など,ごく限られた人が登るにすぎない(町史)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7023145