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淀川
【よどかわ】


仙北(せんぼく)郡協和町を流れる川。河辺(かわべ)・仙北(せんぼく)郡境の大石岳(1,059m)の南麓に広がる大川前国有林を源とし,途中,猫ノ沢・芋台にかけて宗谷峡の美観をつくり,さらに小黒川・荒川を入れ,協和町川口地区で雄物(おもの)川に合流する。上淀川から上流は一般に船岡川と呼ぶが,河道が合貝(あわせがい)付近から逆流するように方向を変え,まもなく荒川と合流するので,古くは逆合(さかあい)川と呼んだ。左岸の中心集落境は逆合が変化したものという。延宝8年佐竹氏は境に宿場を置き,本陣・宿屋・伝馬役所等の諸施設を備えた(協和村郷土誌)。淀川下流とU字状の雄物川大蛇行帯に囲まれた協和町の最南端は,明治22年以前の小種村に当たる。同村の中央部は,かつて大沼という沼があり,面積およそ55haで周辺の水田の灌漑用水として利用されていた。またエビ・フナ・ジュンサイの宝庫として知られ,秋田方面に出荷されていた。この大沼も,昭和14年淀川村耕地整理組合によって干拓され,新田が誕生。河辺・由利(ゆり)両郡などから農家が入植した(大曲高校郷土地理)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7023380