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温海川
【あつみがわ】


庄内地方,西田川郡温海(あつみ)町の中央部を西流して日本海に入る延長15.8kmの二級河川。摩耶(まや)山系の横谷の1つ。三方倉山(906m)西麓に端を発する。北俣・南俣などの渓流を大字温海川地内で合流し,著しく開析しながら西流する。河岸に沿って狭長な段丘面を断続しながら,大字一霞(ひとかすみ)・湯温海地内を経て日本海に達する。支流数3。温海川水系の延長18.3km。一霞地区の上流地点には主に治水を目的とした温海川ダム(貯水量3.7万t)が建設中で,昭和57年完成予定。上流の渓谷は風景美で知られ,清流をはさむ温海温泉街は名物の朝市が立つ。付近一帯は庄内海浜県立自然公園域内であり,国鉄羽越本線・国道7号からも近く多くの観光客でにぎわう。河川名は熱い湯が流れこむ海の意から転じたものといわれる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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