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朧気川
【おぼろけがわ】


村山地方南東部,延長15.8kmの一級河川。最上川の支流の1つ。尾花沢(おばなざわ)市大字細野地内,長谷山北麓に端を発して北流し,細野・延沢などの河谷平野で千鳥川を入れる。取上(大字尾花沢)付近の丘陵狭隘部を過ぎてから西流に転じ,段丘面上に立地する尾花沢市街地の南を経て北村山郡大石田町東部で最上川に注ぐ。流域面積38km(^2)。延沢は最上氏の部将野辺沢氏2万7,000石の城下で延沢城(霧山城)跡が残る。斎藤茂吉の歌集「白き山」に「河鹿鳴くおぼろけ川の水上にわが居るときに日はかたぶきぬ」「いへいでて河鹿の声をききたりしおぼろけ川にも今ぞ別るる」とある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7024258