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月光川
【がっこうがわ】


飽海(あくみ)郡遊佐(ゆざ)町中央部を流れる延長17.4kmの二級河川。鳥海山南麓に端を発し,標高380mで藤倉川を入れるまでは溶岩流を刻んで深い谷をつくり,一の滝・二の滝など瀑布も形成する。その後次第に谷幅を広げながら標高100mの大字杉沢地内に至る。小地塁とみられる丘陵を開析して西流しつつ庄内平野北部に達する。大字増穂地内から砂丘東麓沿いに北流に転じ,庄内高瀬川・洗沢川・滝淵川などを入れ,大字吹浦(ふくら)地内の砂丘北端を横断して日本海に注ぐ。支流数9。月光川水系の総延長約44.9km。中流には昭和53年,主に治水を目的とした月光川ダムが完成し,計画洪水量毎秒470m(^3)に対し調節洪水量毎秒100m(^3)で機能する。沖積面には藩政期の新田集落が多くみられる。河川名は南部を並行して西流する日向(につこう)川に対してつけられた。明治40年からサケの人工孵化放流が行われ,現在日本海側最大の10万尾以上の漁獲をあげている。漁獲高は支流の洗沢川や牛渡川が多い。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7024362