100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

加無山
【かぶやま】


丁岳(ひのとだけ)山地に含まれる岩峰。丁岳(1,146m)から東に続く萱森(1,075m)・大森山(1,078m)の主稜から離れて孤立する。通常男加無(おかぶ)山を指し,標高997m。その南に女加無(めかぶ)山(924m)がある。いずれも石英安山岩・流紋岩からなる。柱状節理が発達した奇岩峰で,ヒメコマツ・カシワの緑が美しい。過去に存在していた複合火山ないし火山群が浸食によって形成されたものと考えられる。多くの渓谷をもつことでも知られ,及位(のぞき)・大沢・八敷代などの集落に豊かな水を与える山として信仰されている。登山道は八敷代から八敷代川をさかのぼる。昭和38年,加無山を中心に加無山県立自然公園の指定を受けている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7024428