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加茂台地
【かもだいち】


庄内平野南部の由良(ゆら)峠(77m)から,ほぼ日本海岸に沿って湯野浜(ゆのはま)温泉北東部に達する台地。長さ12km・幅2.5~3kmで,標高200m~250mの定高性を保っている。荒倉山だけは標高307mと高い。基盤は花崗岩類で,そのほか火山砕屑岩など比較的軟弱な新第三紀層からなる。このため小河川によって浸食され,かなり急峻な地形を呈する。かつて油戸に,わが国には数少ない強粘結性の炭田があった。海岸には集塊岩などが露出し,海食によって出入りのある磯浜となり,加茂・由良などの漁港となっている。また羽黒山の開祖という蜂子皇子の伝承にちなむ八乙女(やおとめ)洞穴が,由良南方にある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7024604